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故障と故障モード

FMEAを日本語では潜在的故障モード解析と呼びます。この投稿では、故障モードというのはどういうものか説明します。

FMEAは起きるかどうかわからない現象を解析するのですから、解析で得られるものは「潜在的」なものです。

では故障モードとは何でしょうか。

希に「故障」と「故障モード」を同一視する人もいるのですが、実際には異なるものです。

故障とは、Loss of functionとされています。機能を失うということですね。

これに対して、故障モードはManner in which an element of an item failsとされます。そのものが故障するときの故障の仕方ということですね。つまり、どのような形で機能を失うのかということです。

ちょっとわかりにくいですね。

餃子で考えてみましょう。

「餃子の餡がもれる」、これは餡を皮で包んで焼いたものという餃子の機能を失ってしまうことですので、故障です。

「餃子の餡がもれる」とき、餃子には何が起きているでしょうか。餃子の「皮に開口部ができている(穴が開いている)」はずです。これが故障モードです。

どうしたら「皮に穴が開いている」状態が起きるのでしょうか。例えば、「皮が薄い」と穴が開きます。これが要因です。要因を突き詰めたものが原因です。

故障モードと故障の関係

ところで、どうして潜在的故障解析ではなくて潜在的故障モード解析をするのでしょう。

「餃子の機能って何ですか?」と聞かれたときに、「餡が漏れ出ないことです」と答えられるでしょうか。それよりも先に「皮が破ける(皮に穴が開く)かもしれない」と思いますよね。つまり、故障よりも故障モードの方が想像しやすいのです。

実際には、FMEAをする人は製品なり工程なりを設計するのですから、その設計構造がどのように壊れるのかを想像するのは割と容易です。だから故障モードの解析をするのです。

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