Pythonで図形の輪郭の大きさを調べる(OpenCV編)
PythonのOpenCV(cv2)モジュールで描いた図形の輪郭の大きさを調べます。
目次
輪郭が占める面積の計算方法
PythonのOpenCV(CV2)モジュールでfindContoursを使うと図形の輪郭が得られます。具体的な方法は 別の投稿 を参照してください。
この輪郭の内側の面積は、contourAreaメソッドで計算できます。
retval = cv2.contourArea(contour, [oriented])
変数 |
型 |
内容 |
---|---|---|
contour |
ndarray |
輪郭のデータ。 |
oriented |
bool |
省略可。既定値はFalse。方向性を有効にするかどうか。 |
retval |
float |
輪郭が占める面積。 |
方向性についてはよくわかりません。
計算の実施例
この画像から全ての輪郭を抽出して、それぞれの面積を計算してみます。
コードはこんな感じです。
import cv2
im = cv2.imread('test.png')
im_gray = cv2.cvtColor(im, cv2.COLOR_BGR2GRAY)
retval, im_bw = cv2.threshold(im_gray, 0, 255, cv2.THRESH_BINARY_INV + cv2.THRESH_OTSU)
# 輪郭の検出
contours, hierarchy = cv2.findContours(im_bw, cv2.RETR_LIST, cv2.CHAIN_APPROX_SIMPLE)
# 輪郭を1つずつ書き込んで出力
for i in range(len(contours)):
im_con = im.copy()
print('ID', i, 'Area', cv2.contourArea(contours[i]))
im_con = cv2.drawContours(im_con, contours, i, (0,255,0), 2)
cv2.imwrite('result' + str(i) + '.png', im_con)
出力はこうなります。
ID 0 Area 718.0
ID 1 Area 5350.5
ID 2 Area 2.0
ID 3 Area 2.0
ID 4 Area 5755.5
ID 5 Area 14848.0
ID 6 Area 308.0
ID 7 Area 622.0
ID 8 Area 5110.5
ID 9 Area 7916.0
実用的には、面積が極端に小さいのを取り除くと使いやすそうです。
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