FreeCADで平歯車を描く
FreeCADで平歯車のモデルを作ってみます。
使用環境:FreeCAD 0.17
目次
平歯車とは
歯を噛み合わせて動力を伝える機械要素を歯車(ギヤ)といいます。いろいろな種類がありますが、歯を回転軸に平行に切ったものを平歯車と呼びます。
図面に作図する場合は省略形を使って歯形の作図は省略できますが、3Dモデルではそうはいきません。
ということで、FreeCADにも平歯車のモデル作成をサポートする機能があります。
FreeCADのサポート機能でモデルを作れる平歯車は、インボリュート歯形の外歯車と内歯車です。作成にあたって指定できる項目は、モジュールと歯数と圧力角です。
平歯車のモデルを作ってみる
FreeCADを起動したら、Part Designワークベンチに切り替えます。
そうしたら、ツールバーから「新しいボディーを作成してそれをアクティブ化」を選択して、空のボディーを作成します。
そうしたら「Part Design」というメニューが現れますので、その中の「Involute gear」というメニューを選択します。
すると、インボリュート曲線パラメータというメニューが現れますので、歯数、モジュール、圧力角、精度、外歯か内歯かを入力してOKします。 ここでは試しに、歯数26、モジュール2.5、圧力角20度、高精度の外歯車を作ってみます。
モデルのツリーを見ると、先ほど作成したボディーの下にInvoluteGearというフィーチャーができましたね。このままでは押し出しできないので、モデルツリーの「InvoluteGearフィーチャー」を「Body」にドラッグアンドドロップして、「Body」の子にします。 このようなツリーになるはずです。
そうしたら、ツールバーの「スケッチを押し出し」を使ってボリュームにします。
インボリュート歯形の外歯車のできあがりです。
歯車を修正する
パラメトリックなCADですので、後から歯車のパラメータを修正できます。
モデルのツリーの「InvoluteGearフィーチャー」を選択すると、ギヤのプロパティが表示されます。 ここに表示されている値にそのまま新しい値を上書きできます。そうするとモデルの形状の方も新しいパラメータに合わせて変化します。
公開日
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