PythonでGIFアニメを作る(PILでアニメーションファイルを出力編)
Pythonのmatplotlibで描いたグラフをPillowを使ってGIFアニメーション出力します。
目次
グラフの遷移をアニメーションで表現する方法
以前の投稿でmatplotlibで描いたリサジュー図形を imagemagickを使ったり 連番ファイルを使ったり してGIFアニメーションに出力していました。
ただ、Imagemagickはバージョンによってコマンドが変わったりしますし、連番ファイルに出力するのもちょっと手間でした。
ということで、オンメモリでGIFアニメーションに出力してみます。
具体的には、matplotlibで描いたグラフをndarrayに変換して、そのndarrayをPillowのImageオブジェクトに変換して、GIFアニメーションとしてファイル出力します。matplotlibからndarrayへの変換については、 こちらの投稿 を参照してください。
また、Pillowを使わずに OpenCVでMP4に出力する方法 もありますので、参考にしてください。
Pillowでのアニメーション作成例
以前の投稿と同じリサジュー図形のアニメーションを出力します。
import numpy as np
import matplotlib.pyplot as plt
from PIL import Image
theta = np.linspace(0, 2*np.pi, 201)
delta_theta = np.linspace(0, 2*np.pi, 201)
b = 1.0
muki = True
ims=[]
for i in delta_theta:
x = np.cos(theta)
y1 = np.sin(theta + i)
y2 = np.sin(b*theta)
y3 = np.sin(2*theta + i)
# 描画
fig = plt.figure(figsize=(3,3))
plt.plot(x, y1, 'b', x, y2, 'g', x, y3, 'r')
fig.canvas.draw()
# Imageオブジェクトへ変換
image_array = np.array(fig.canvas.renderer.buffer_rgba())
# image_array = np.array(fig.canvas.renderer._renderer) # matplotlibが3.1より前の場合
im = Image.fromarray(image_array)
ims.append(im)
plt.close()
if muki is True:
b = b + 0.05
if b > 6:
muki = False
else:
b = b - 0.05
# 出力
ims[0].save('out.gif', save_all=True, append_images=ims[1:], loop=0, duration=30)
canvas.draw()で描画したグラフを、canvas.render.buffer_rgba()で取り出してndarrayにし、Image.fromarrayでImageオブジェクトにしています。このImageオブジェクトをリストにためていって、saveでアニメーション出力します。
出力はこうなります。
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