さくらのVPSにRedmineをインストールしてみた

さくらのVPSに、自分用のRedmineをインストールしてみました。

目次

  1. OSのインストール
  2. SSHの設定
  3. OSの更新とロケールの変更
  4. ファイアーウォールの設定
  5. Bitnami Redmineのインストール
  6. アクセスしてみる

OSのインストール

さくらのVPSにログインします。

インストールするサーバーを選択して、「各種設定」から「OSインストール」を選択します。

CentOS7 x86_64をインストールします。このときに、rootのパスワードを設定します。スタートアップスクリプトは選択せず、パケットフィルタはSSHとWebだけ解放する設定にします。

「設定を確認する」をクリックすると、インストールに進むウィンドウが開きます。

OSのインストールに少し時間がかかりますが、しばらくするとサーバーのステータスが稼働中になります。これでOSインストール終了です。

SSHの設定

SSHでサーバーにログインするのですが、ここではTeraTermを使用します。

公開鍵でログインできるようにしますので、あらかじめ 鍵をTeraTermで 作っておきます

IPv4アドレスがVPSのコントロールパネルで確認できますので、そのアドレスにTeraTermで接続し、rootでログインします。

rootでログインしたら、一般ユーザーを作ります。

# useradd hogehoge
# passwd hogehoge

一度ログアウトして、追加した一般ユーザーでログインします。ここで、鍵の設定をします。

まず、TeraTermに公開鍵ファイルをドロップします。そうすると、ログインしたユーザーのカレントディレクトリ(ここではホームディレクトリ)にscpでコピーされます。

公開鍵ファイルをコピーしたら、公開鍵に設定します。

$ mkdir .ssh
$ chmod 700 .ssh
$ cat id_rsa.pub > .ssh/authorized_keys
$ chmod 600 .ssh/authorized_keys
$ rm -f id_rsa.pub

もう一つTeraTermを開いてサーバーに接続し、今度は一般ユーザーで 秘密鍵を使ってログインしてみます

次に、一般ユーザーがsudoを使えるようにします。

$ su
# usermod -G wheel hogehoge
# exit

一般ユーザーでログインしなおすと、sudoが使えるようになります。

最後に、SSHサーバーの設定をします。

さくらのVPSの標準のCentOS7の場合はテキストエディタとして最初からnanoがインストールされていますので、viに馴染みが無い私はnanoを使います。

$ sudo nano /etc/ssh/sshd_config

変更する箇所は2カ所です。1つめはrootでのログインの禁止で、2つめはパスワード認証の禁止です。

PermitRootLogin no
PasswordAuthentication no

ファイルを保存したらsshdを再起動します。

$ sudo systemctl restart sshd
$ sudo systemctl status sshd

systemctl status でActiveと表示されることを確認します。確認できたらもう一つTeraTermを起動して、rootでログインできないことと、パスワード認証でログインできないことを確認します。

OSの更新とロケールの変更

パッケージのアップデートをします。

$ sudo yum -y update

ロケールの変更をします。

$ sudo localectl status
   System Locale: LANG=C
       VC Keymap: jp106
      X11 Layout: jp
$ sudo localectl set-locale LANG=ja_JP.utf8

再起動します。

$ sudo reboot

ファイアーウォールの設定

ファイアーウォールの設定 をします。

systemctl startでfirewalldのサービスを開始します。systemctl statusコマンドでActiveになっていることを確認します。

$ sudo systemctl start firewalld.service
$ sudo systemctl status firewalld.service
$ sudo firewall-cmd --state
running

firewalldの設定を確認してみます。まず、アクティブゾーンとデフォルトゾーンの確認です。同一になっていることを確認します。

$ sudo firewall-cmd --get-active-zone
public
  interfaces: eth0
$ sudo firewall-cmd --get-default-zone
public

httpをfirewalldのサービスに追加します。

$ sudo firewall-cmd --add-service=http --zone=public --permanent
success
$ sudo firewall-cmd --reload
success

設定を確認します。

$ sudo firewall-cmd --list-all --permanent
$ sudo firewall-cmd --list-ports --permanent

OSを再起動したときにfirewalldが自動的に起動するように設定します。

$ sudo systemctl enable firewalld.service
$ sudo systemctl is-enabled firewalld.service
enabled

Bitnami Redmineのインストール

Bitnamiのダウンロードページ でインストーラーのURLを確認します。

wgetでインストーラーをダウンロードします。ダウンロードしたら、インストーラーに実行権限を付与します。そうしたら、インストーラーを実行します。

$ wget https://bitnami.com/redirect/to/684612/bitnami-redmine-4.0.4-5-linux-x64-installer.run
$ chmod +x  bitnami-redmine-4.0.4-5-linux-x64-installer.run
$ sudo  ./bitnami-redmine-4.0.4-5-linux-x64-installer.run

CUIのインストーラー画面に従ってインストールしていくのですが、具体的な手順は こちら が参考になります。

Redmineを起動する設定にします。

$ sudo /opt/redmine/ctlscript.sh start

アクセスしてみる

ブラウザでサーバーのアドレスにアクセスしてみます。そうするとBitnamiの画面が開いて、Redmineを開けるようになります。

ログイン画面

エラーが出たら、下記のファイルを確認してみてください。(/opt/redmineにインストールした場合のアドレスです。適宜読み替えてください。)

設定ファイル

/opt/redmine/apache2/conf/bitnami/bitnami.conf

アクセスログ

/opt/redmine/apache2/logs/access_log

エラーログ

/opt/redmine/apache2/logs/error_log

公開日

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