C#でクリップボードにデータを入れる

MS-DOSからWindowsに移行したときに感動した機能の一つが、クリップボードです。なんて簡単にアプリ間のデータ移動が出来るのでしょう。ということで、C#からクリップボードにデータを入れてみます。 試した環境は下記です。

  • Visual Studio 2015 Express for Windows Desktop

目次

  1. Clipboardクラスを使う
  2. 試してみた
    1. コード
    2. 実行結果

Clipboardクラスを使う

C#からクリップボードにアクセスするには、Clipboardクラスを使います。データをセットする場合は、ClipboardクラスのSetData()メソッドです。

SetData(format, data);

引数

内容

format

DataFormats

クリップボードに入れるデータのフォーマット。

data

object

クリップボードに入れるデータ。

dataはobject型と指定されてますが、フォーマットをDataFormats.Textにしてstring型の変数を指定した場合、objectにキャストしようとすると「冗長だ」と怒られます。 戻り値はありません。

試してみた

TextBoxの文字列を、ボタンを押したらクリップボードに入れるアプリを作ってみます。

コード

まずXAMLです。

<Window x:Class="clipboard_trial.MainWindow"
        xmlns="http://schemas.microsoft.com/winfx/2006/xaml/presentation"
        xmlns:x="http://schemas.microsoft.com/winfx/2006/xaml"
        xmlns:d="http://schemas.microsoft.com/expression/blend/2008"
        xmlns:mc="http://schemas.openxmlformats.org/markup-compatibility/2006"
        xmlns:local="clr-namespace:clipboard_trial"
        mc:Ignorable="d"
        Title="MainWindow" Height="100" Width="200">
    <Grid>
        <StackPanel>
            <TextBox Name="textbox" Margin="5" />
            <Button Margin="5" Content="クリップボードにコピー" Click="Button_Click" />
        </StackPanel>
    </Grid>
</Window>

特に変わったことはしてません。 続いてコードです。

using System.Windows;

namespace clipboard_trial
{
    public partial class MainWindow : Window
    {
        public MainWindow()
        {
            InitializeComponent();
        }

        private void Button_Click(object sender, RoutedEventArgs e)
        {
            string text = textbox.Text; // テキストボックスに入力されている値を取得する。
            if (text != "")
            {
                Clipboard.SetData(DataFormats.Text, text);
                MessageBox.Show("クリップボードにコピーしました。");
            }
        }
    }
}

TextBoxが空の場合にはボタンを押しても何もしないようにしました。

実行結果

ビルドして実行します。TextBoxに「ほげほげ」と入れて、ボタンをクリックします。 160503-1-01 メッセージボックスが表示されるので、「OK」して、テキストエディタにペーストすると下記がペーストされます。

ほげほげ

うまくいきました。

公開日

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