経営者・平清盛の失敗 会計士が書いた歴史と経済の教科書

平清盛の死後数年で平氏が滅亡したのはなぜかということを、会計士視点で説明した本です。

  • 経営者・平清盛の失敗 会計士が書いた歴史と経済の教科書
  • 山田真哉
  • 講談社

第一章 教科書にはない日宋貿易の真相 第二章 日本経済史最大のミステリー、「宋銭」普及の謎 第三章 平家滅亡の真犯人、そして清盛の「失敗」 第四章 経営者・平清盛 終章

学校での日本史で不思議だなと感じていたことについて、なるほどなと納得させられました。

1つは、平氏などが貿易で利益を上げていたのはなぜかということ。貿易では損も出たはずですが、独占しただけでそんなに利益があげられるのか不思議でした。

もう1つは、平氏があまりにもあっさり滅んだのはなぜかということ。栄華を誇った平氏が、おそらく経済的に圧倒的に格下だったであろう源氏に戦で負けまくるということが不思議でした。

なるほど、宋銭の輸入とデフレ・インフレがキーとすれば、それはあり得るかもしれないと思いました。