AIの遺電子 7巻

人間とヒューマノイドとロボットとAIが入り混じる社会での物語です。

  • AIの遺電子 7巻
  • 山田胡瓜
  • 秋田書店
  • K
  1. 同棲
  2. 怒り
  3. ロンド
  4. おしゃべりな引きこもり
  5. 終活
  6. 救いの教え
  7. 不健全アニメ
  8. 幸福の最大化
  9. 世界に一つだけの花
  10. 新しい家族
  11. あるAIの結末
同棲
眠れないという女性。パートナーの男性のいびきがひどすぎて眠れないという。ということで、いびきのノイズをキャンセルするデバイスを処方する。その際、須藤は睡眠のログをとらせるが、どうして?
怒り
雑誌のライターの女性。上司の男性が慎重すぎてイライラする。収監されているウィルス作成者にその上司がインタビューをするというので、ついて行くことにした。上司が常に慎重なのはなぜなのか。
ロンド
親から引き継いだロボットが、ドグマが古くなりすぎてネットワークに接続できなるという。ドグマをアップデートすればネットワークに接続しロボットとして家事の手伝いなどはできるが、旧型ならではの知性は失われてしまう。オーナーの決断は。
おしゃべりな引きこもり
ひきこもりの女の子。AIとは会話できるのだが、人間やヒューマノイドとはしゃべれない。これではいけないと、リハビリに挑む。
終活
ペット用のロボットの修理を依頼してきた老女。自分が死んだらロボットが残されてしまう。ロボットの身の振り方をどうするか。思い入れのあるものをどう始末するかという、終活の問題。
救いの教え
死後の世界を説くヒューマノイドの女性が、セミナーなどで得た収入を、自分の延命に使っていた。人を救うのは科学か、それとも精神的なものか。あるヒューマノイドの達観。
不健全アニメ
不健全とされる暴力的なアニメを作り続ける作家。彼が悪党を描き続けるのはなぜなのか。
幸福の最大化
「労働の無い街」に入居できた。そこでAIに薦められるままに活動をしてきたが、これが自分のしたいことなんだろうか。疑問を感じてしまって「労働の無い街」から出てしまうが、そこで感じた幸福とは。
世界に一つだけの花
クリエーターを夢見る男性。ひらめきを得られるように電脳を改造して欲しいという。即興でメロディーを紡ぎ出せるようにしたり、極度の集中力を発揮できるようにしたりしたが、ピンとこない。最終的に、どのようにしてしまったのか。
新しい家族
ヒューマノイドのカップル。男性は子供が欲しいと言うが、女性はあまり乗り気でない。それでも子供を作ることにしたが、女性は母性を得られるのか。
あるAIの結末
AIが運転するタクシーに乗っているときに、シートベルトを外していたら、運悪く飛び出してきたヒューマノイドをひいてしまった。シートベルトをしていたら、もっと強くブレーキがかかって、事故を避けられたかもしれない。自己の責任はAIがとることになったのだが。

ネットワーク越しだと強気になるということは、よくあります。AIだけを相手にして生活していたら、確かに人間とのコミュニケーションはできなくなってしまいそう。