AIの遺電子 4巻

ヒューマノイドの専門医(須藤)と看護師(リサ)のところにやってくる様々な患者のお話です。手塚治虫のブラックジャック的な感じ。

  • AIの遺電子 4巻
  • 山田胡瓜
  • 秋田書店
  • K
  1. 労働のない街
  2. 痛恨の混濁
  3. 2つの告白
  4. 整形
  5. 機械の体
  6. シックスセンス
  7. 新しい喉
  8. ボタン
  9. 画家
  10. 人間の証明
労働のない街
AIが完全管理することで労働を無くした街。自分のやりたいこと、楽しいと思うことだけができる。充実してる?
ツンデレを売りにするアイドルが密かに思いを寄せるマネジャーが、切りつけられた。マネジャーはこれを機に整形すると言うが、アイドルの心中は。
痛恨の混濁
思春期の男の子。ゲームのヒロインを気になる女の子の容姿にして遊んでいたら、リアルでもその女の子とデートすることになった。隠し通せるかな。
2つの告白
恋愛感情を捨てたいという女性。実は、リサのことが好きだった。施術で感情を取り去ることはできる。リサのとった行動は。そして、その女性はどういう決断をするのか。
整形
若い男性。自堕落な自分の生活を変えたいと、カウンセラーに電脳を整形させてしまった。確かに生活は良くなったが、パートナーに人が変わったと言われてしまう。はたして元に戻すのか。
機械の体
レストランで働く男性。ヒューマノイドのボディにはバイオボディとマシンボディというのがあり、マシンボディはその名の通り機械なので疲れることはない。疲れたくない男性は、マシンボディでいたいと言うが。労働のささやかな楽しさとは。
シックスセンス
花屋の男性。インプラントというネットワークの端末を体内に埋め込み、外の端末を使わずにネットワークに接続できる。そのインプラントに幻覚が見えるという。どうも幼い頃に遊んだゲームのキャラクターのようなのだが。
新しい喉
歌手の女性。ボディのモデルチェンジにより保守パーツが無くなり、新しいボディに変えなければならなくなった。新しいボディになって喉の性能も良くなり歌声は美しくなったのだが、何かひっかかる。女性がとった決断は。
ボタン
浮気性の男性とその彼女。彼女が男性の浮気性に困っており、男性に理性を保つ装置を付けることになった。確かに男性の浮気は収まったのだが、彼女の気持ちは。
画家
売れない画家の男性。ウィルスに感染し、その影響で芸術性が高まった。男性はウィルスの除去を拒否し、亡くなってしまう。そのとき家族は何を思うのか。
人間の証明
骨董屋で古い電脳を見つけた。彼は自分が人間だという。その電脳に記録された開発者の思いとは。その開発者が亡くなったと知った電脳はどうするのか。

ロボット(AI)が長い間の学習を重ねることで開発者を母と呼んだ。感情が生まれたのか、それともマスターを喜ばせることを学んだのか。開発者の胸中はどうだったのだろう。