AIの遺電子 1巻

人間・ヒューマノイド・ロボット・産業AIが混在する時代の日本のお話です。ヒューマノイド専門医(須藤)のところにやってくるヒューマノイドたちにまつわるエピソード集です。基本的に、1話ずつ完結します。

実際にこういう世界になるのではないでしょうか。そんな感じがします。

  • AIの遺電子 1巻
  • 山田胡瓜
  • 秋田書店
  • K
  1. バックアップ
  2. かけそば
  3. ポッポ
  4. 恋人
  5. 富豪の秘密
  6. ベスト
  7. ピアノ
  8. ミチ
  9. 夢のような母性
  10. 海の住人
バックアップ
電脳がウィルスに冒されてしまったという母親。幸いなことに、電脳のバックアップは無事だった。そのバックアップを使ってリストアしたら、それでも自分と言えるのか。いきなり、ヒューマノイドの倫理について問う話。
かけそば
ヒューマノイドの落語家の弟子。蕎麦を食うシーンで、蕎麦がまずそうだと人間の師匠に言われる。自分が食事が少なくても大丈夫な体だからだ・・・とその弟子は言うが、本当にそうなのか?
ポッポ
愛玩用のロボットが持ち主以外のことを話し出した。ウィルスか?壊れたのか?リセットするか?ロボットの持ち主の男の子の決断は。
恋人
人間の男の子とヒューマノイドの女の子のカップル。女の子が転落しそうになり、男の子が助けに向かおうとする。そのときヒューマノイドの女の子はどんな決断をするのか。
富豪の秘密
ヒューマノイドは人工であるが故に能力の拡張ができる。能力の拡張をしてしまった富豪の悲劇。
ベスト
ヒューマノイドのランナーがタイムに伸び悩んでいた。本人は仕様の上限だと言うが、本当にそうなのか。
ピアノ
ピアノが好きな男の子。癇癪を起こすということで、親に連れられてきた。感情を調律すれば癇癪は抑えられるが、そのときピアノとの関係は。人間の子育てにも通じるのでは。
ミチ
綺麗な女性がミチ(大規模AI)の改修に参加しろという。須藤の決断は。須藤のバックグラウンドを説明する回です。
夢のような母性
ヒューマノイドの親から虐待されたヒューマノイドの男の子。その心のケアを行うホワイトルームとは。
海の住人
海の中に暮らす女性。機械なのだから人間のまねをする必要はないと言うが、本心は?

Twitterでお薦めされていたので購入しました。最初の「バックアップ」で引き込まれました。ヒューマノイドというか、AIやロボットに自我を持たせるときに、必ず問題になる課題ですよね。